「私は高望みなんてしていません。年収は800万円くらいで、仕事は真面目。でも家庭も大切にしてくれて、定時で帰ってきてくれる。そんな『普通の人』でいいんです」
先日、35歳の女性(医療系専門職)からこのような相談を受けました。彼女はキャリアもあり、見た目も整っています。しかし、婚活は難航しています。
結論から言います。彼女が探している男性は、「婚活市場には存在しません」。
今回は、なぜこの「一見、普通に見える希望条件」が、構造的に実現不可能なのか。そのメカニズムを、男性側のライフスタイル(事実)に基づいて解説します。
1. 「高年収」と「家庭的」は水と油である
彼女の希望条件を分解すると、以下の2つの要素が混在しています。
- 「年収800万円以上・仕事熱心」(経済的成功)
- 「早く帰宅・マメな連絡・デートプラン作成」(時間的・精神的余裕)
この2つを1人の人間に求めることは、「水」と「油」を混ぜようとする行為と同義です。なぜなら、この2つの属性はトレードオフ(二律背反)の関係にあるからです。
「年収800万男性」のリアルな日常
30代〜40代で年収800万〜1000万を稼ぐ男性が、どのような日常を送っているか想像したことはありますか?
- 時間配分:早朝から深夜まで仕事。休日もインプットや接待。
- 脳内シェア:常に数字、成果、部下のマネジメントで占有されている。
- 精神状態:競争社会で生き残るため、常にアドレナリンが出ている戦闘状態。
彼らがその地位を得ているのは、「時間」と「精神的余裕」というリソースを全て仕事に投資した対価です。
彼らが妻に求めるのは「癒やし」や「サポート」であり、「マメなLINE」や「デートプランの考案」という新たなタスクではありません。
「定時帰り・マメな男性」のリアルな日常
一方で、定時で帰宅し、あなたのLINEに即レスし、週末のデートプランを楽しく考えられる男性。彼が持っているリソースは「時間」と「心の余裕」です。
その余裕は、仕事を適度にセーブしたり、出世競争とは別の価値観で生きているからこそ生まれます。必然的に、年収は「そこそこ」になります。
2. 「矛盾」に気づかないままの婚活はギャンブル以下
この相談者様の最大の問題は、条件が高いことではありません。「条件が矛盾していること」に気づいていない点です。
- 高収入な男性に会い、「連絡が遅い、冷たい」と減点する。
- 優しい男性に会い、「頼りがいがない、稼ぎが不満」と減点する。
これは、「北」に行きたいと言いながら「南」行きの切符を探しているようなものです。どれだけ時間をかけても、目的地には永遠にたどり着きません。これは婚活ではなく、確率ゼロに近い奇跡を待つギャンブルです。
3. 成婚への最短ルート:「足し算」から「引き算」へ
では、どうすれば結婚できるのか。答えはシンプルです。「引き算」の思考を持ってください。
「あれもこれも」と条件を足していくのではなく、「絶対に譲れない価値観」を1つ決め、それ以外を捨てる覚悟を持つことです。
戦略的選択の例
- Aルート:経済力を絶対に譲らない
→ 相手の「多忙」「連絡の少なさ」「家事への不参加」を受け入れる。自分が彼を支える黒子に徹する覚悟を決める。 - Bルート:温かい時間を絶対に譲らない
→ 相手の「年収」への要望を下げる。共働きで世帯年収を確保し、彼には家事育児のシェアや精神的な繋がりを求める。
成婚していく女性は、例外なくこの「選択と集中」ができています。
まとめ:自分の市場価値とターゲットを可視化せよ
矛盾した条件を追いかけて貴重な時間を浪費するのは、暗い森の中を地図なしで歩くようなものです。
まずは、ご自身が市場においてどのポジション(ランク)にいるのか。そして、狙っている男性層が何を求めているのか。これらを客観的なデータとして把握する必要があります。
感情や希望的観測は抜きにして、「事実」としての婚活戦略を立て直したい方は、一度当社の診断を受けてください。あなたの希望条件の「バグ」を修正し、現実的な成婚ロードマップを提示します。

